皮脂と保湿の関係性、保湿の重要な役割とは
毛穴の詰まりやニキビなどの肌トラブルを引き起こしてしまう皮脂。
ですが人間のお肌には欠かすことができないものなんです。
そんな皮脂と保湿にはどのような関係性があるのでしょうか?
また保湿の重要な役割などをご紹介していきます。
皮脂と保湿の関係性
お肌のベタつきやテカリの原因になってしまったり、ニキビなどの肌トラブル、毛穴の詰まりや黒ずみの原因になってしまうものというイメージの強い皮脂。
この皮脂と保湿にはどのような関係があるのでしょうか?
皮脂は皮脂腺から分泌される液体です。
この皮脂と汗が混ざり合ったものを皮脂膜と呼んでいます。
皮脂は実は水分を保つための大切な膜としての働きがあるんです。
皮脂と汗が混ざり合った皮脂膜は天然のクリームとも呼ばれ、皮脂膜がお肌の表面を覆うことでお肌の水分の蒸発を防ぎ、摩擦抵抗を減らすことでお肌の表面をなめらかに保ってくれています。
また皮脂膜に含まれている脂肪酸は弱酸性を保っていて細菌などの繁殖を防ぐ役割もしています。
皮脂の分泌が少ない状態になるとお肌にザラつきやカサつきが出てしまい、お肌のバリア機能も弱まってしまいます。
逆に皮脂の分泌が多すぎるとお肌のベタつきを感じたり、皮脂が刺激物質に変化してしまい、お肌の炎症、ニキビなどの原因にもなってしまいます。
この皮脂膜が外部からの刺激からお肌を守ってくれたり、お肌の水分の蒸発を防ぐ役割をしてくれていますが、春から夏にかけては分泌量が増え、秋から冬にかけては分泌量も減少します。
春夏よりも秋冬にお肌の乾燥で悩む方が増えるのはこの皮脂の分泌が減少するからなんです。
保湿の役割
お肌の水分の蒸発を防ぎ、乾燥から守ってくれる皮脂。
では保湿の役割とはどのようなものなのでしょうか?
健康な状態のお肌は角質のバリア機能が存在しています。
バリア機能は皮膚の内側から水分が蒸発してしまうのを防ぎ、外部から受ける刺激からお肌を守ってくれる役割をしています。
皮脂のバランスが崩れてしまうと保湿もうまくいかなくなり、乾燥したりお肌のベタつきを招いてしまいます。
お肌が乾燥してしまうと角質のバリア機能も低下してしまい、外部からの刺激を感じやすくなってしまったりアレルギー反応などが出やすくなってしまいます。
お肌の保湿をすることで、お肌に水分を蓄えることができます。
お肌の乾燥を保湿することで予防し、水分を蓄えてあげることでお肌の再生もしっかりと行われるようになり、ターンオーバーも正常に戻すことができます。